第231章

前田南は娘と一緒に車を降り、庭の外で呼び鈴を鳴らすと、すぐに山下池が祥太を連れて出てきた。

ククの姿を見るや、祥太はこれ以上ないほど熱烈な態度で迎えた。「来てくれたんだ!」

「うんうん、こっちは私のママ」ククは簡単にママを紹介した。

前田南を前にすると、祥太の態度は少し堅くなった。

彼はすっと背筋を伸ばし、とても礼儀正しく挨拶する。「おばさん、こんにちは」

「こんにちは」前田南はこれまで山下池に会ったことがなく、ましてや山下池と望月琛が友人関係であることなど知る由もなかった。

今日の誕生日パーティーに望月琛が一枚噛んでいることさえも。

今の彼女は山下池をただの同級生の保護者と見...

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